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俳句歳時記短信 2021.7.28

【夏】季語「涼し」  武蔵野市 夏目重美

涼しさや森とピアノの演奏会   重美

「涼し」は夏の季語、江戸時代、扇風機もクーラーも無い時代、暑さの中に一片の涼を感じとり、俳諧を楽しみました。秋になると、「新涼」という季語を使います。

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【夏】思い出の名句

季語「万緑」  武蔵野市 夏目重美

万緑の中や吾子の歯生え初むる 草田男    

 一面の緑に覆われる山野、ほとばしる生命力、まさに「万緑」の季節です。夏になると口ずさむ中村草田男の名句です。息子もいつの間にか三十路半ばとなりました。

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【自由律句】

私の好きな一句  武蔵野市 夏目重美

分け入っても分け入っても青い山 山頭火

季語や五七五の形式はありません。のびのびと自由に呼吸するように一句を詠めば良いのです。種田山頭火のこの句を口ずさむと、自由律句の奥行の深さを教えられます。

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【夏】

雑詠五句   武蔵野市 夏目重美    

大欅揺るがす太鼓府中祭

飛び出す絵本恐竜の吠ゆる夏

修験者の抜き去る脚絆登山道    

豆飯を囲む昭和の子沢山

アフリカを発ちし人類日日草

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